長崎ぶらぶら・・・観光客が行かない長崎

長崎市内にあるお寺や神社さらには公園と市場・・・メインは「長崎四国八十八ヶ所霊場」の紹介です

2013年08月

日見トンネル・・・国登録有形文化財

長崎市内の「国登録有形文化財」などを紹介する「長崎の文化財」という新しいカテゴリを追加しました・・・そんな場所だとこのブログのタイトルにもなっている「観光客が行かない長崎」に反していると思う人もいるかもしれませんね
でも大浦天主堂などの「国宝」やグラバー園などが選定されている「重要文化財」と違って「国登録有形文化財」は、一部を除いて指定されていることや中には存在自体が世間一般にはほとんど知られていないのです
このブログを見ている人はほとんどが長崎市内の方だと思いますが「池上家」「佐藤家」「橋口家」といった住宅を知っている人がどれくらいいるでしょうね

そんなわけで第1弾は「日見トンネル」です

日見トンネル02-2
長崎に住んでいる人で「日見トンネル」を知らない人はいないでしょうし、観光でこられる方も現在の新日見トンネルが出来る前はこのトンネルを利用した人がたくさんいたでしょうね・・・でもこのトンネルも「国登録有形文化財」になっているのはご存知でしょうか?

日見トンネル02
小学校のころは長崎市外に行く時は必ずこのトンネルを通り「トンネル内の照明は何個あるのか」というクイズをバスガイドさんが出すのがワンパターンでしたね^^;
当時長崎市内の車用のトンネルと言えばここと戸町トンネルくらいしかなく市内北部に住んでいた小学生が「トンネルを通る」ことは数年に一度くらいしか無かったのです

日見トンネル01
東長崎方面に出ると向かって左側にちょっとした公園みたいなのがあり

日見トンネル01-2
そこに「国登録有形文化財」に選定された経緯が記されています
平成13年ですから平成11年に新日見トンネルが出来てから登録されたのですね、今の若い人には通ったことが無い人も多くなっているでしょう
「国土交通省九州地方整備局」の案内では
長崎県が大正13年に着工し、2ヶ年で完成。全長642m幅員7.4mは当時日本最大規模のトンネル。昭和に入ってモータリーゼーションが進展する中、長崎に通じる唯一の動脈として大きな役割を果たしてきた。坑口のデザインは大正期の様式を色濃く残しており、平成13年度に国の有形文化財として登録された。」
と紹介されています

日見トンネル01-3
これが「国登録有形文化財」のプレートです

日見トンネル01-4
その傍にあるのは「梨子の木茶屋跡」の碑
 明治15年に車が通ることができる日本初の有料道路である「明治(日見)新道」というのがができたのですが、その時日見側の料金徴収所になったのが「梨子の木茶屋」だったそうです(「日見の史蹟」より)


日見トンネル01-5
この前にある狭い道を進むと以前「正しい休日の過ごし方」で滝を見に行った「松露渕水神宮」があります

長崎四国八十八ヶ所霊場一覧

だらだらと「長崎四国八十八ヶ所霊場」をさるいた記事を書いていきますが霊場の一覧を書いときますね。
この中で31番霊場は以前は「飽ノ浦大師堂」だったのですが数年前に管理している方が返上されたので現在は「松森神社」になっています。
40番霊場は以前は「西山町十善講薬師堂」という名前だったのですが現在は「薬師寺教会」となっています
八十八ヶ所巡り順の一覧もあったのですが紛らわしいのでこれのみにしました(2013.0819)

さらには各札所の記事へのリンクを貼っていくつもりですが何せ数が多いから時間が掛かるでしょうね
 
01 医王山遍照院延命寺 (寺町3-1)   
02 正覚山 大音寺  (鍛冶屋町5-87)   
03 聖寿山 崇福禅寺  (鍛冶屋町7-5)   
04 穴弘法寺 (坂本3丁目6-1)   
05 愛宕町五仏地蔵堂  (愛宕町24-29)   
06 界町岩這薬師堂  (界1丁目19-11)   
07 日見山 養国寺  (網場町451)   
08 本河内御手洗観音堂 (本河内3丁目34-39)   
09 高林寺  (鳴滝1丁目6-27)   
10 本河内町足引観音堂 (本河内3丁目6-9)   
11 愛宕町渡瀬地蔵堂  (愛宕3丁目3-33)   
12 豊前坊下不動堂 (本河内2丁目)   
13 中小島町地蔵堂 (中小島1丁目8-36)   
14 萬寿山 聖福禅寺 (玉園町3-77)   
15 不動山 室生寺 (西山4丁目133)   
16 長崎山 清水寺 (鍛冶屋町8-43)   
17 月桂山 光雲寺 (出来大工町4)   
18 西小島下の切地蔵堂 (西小島1丁目)   
19 立江地蔵堂 (長崎市立山2丁目16-19)   
20 白雲顕山 蓮聖院 (長崎市茂木町888-7)   
21 穴弘法寺奥ノ院霊泉寺 (江平)   
22 泰三寺 (旭町)   
23 延命寺別院 (旭町)   
24 金鍔大師院新勝寺 (戸町)   
25 矢ノ平横向地蔵堂 (矢の平)   
26 大鳥町平戸小屋地蔵堂 (大鳥町)   
27 本河内五島大師堂 (本河内)   
28 木場町 倉谷地蔵堂 (木場町1312)   
29 夫婦川観音堂(独鈷水・トッポ水) (夫婦川町)   
30 稲田町町田地蔵堂 (稲田町)   
31松森神社(上西山町4-3)   
  飽ノ浦大師堂 (旧31番)   
32 愛宕町山崎地蔵堂  (愛宕町)   
33 延命寺金剛院  (寺町)   
34 英彦山 不動院 (本河内)   
35 瑠璃光山 妙相禅寺 (本河内)   
36 宝盤山 聖無動寺 (筑後町)   
37 御船蔵町地蔵堂 (御船蔵町)   
38 大福山 宝輪寺 (上戸町)   
39 峰巌寺観音堂 (飽の浦町)   
40 薬師寺教会(旧西山町十善講薬師堂) (西山3丁目1-26)   
41 伊良林観音堂 (伊良林1丁目4-11)   
42 平和大師堂 (平和町)   
43 江ノ浦町大師堂 (江ノ浦町)   
44 大師院弘仁寺 (出雲)   
45 豊前坊上虚空蔵堂 (本河内)   
46 一の瀬大師堂 (本河内)   
47 萬年山 三宝寺 (寺町)   
48 片淵町お城谷観音堂 (片淵町)   
49 海雲山 皓台寺  (寺町1-1)   
50 本河内町 樋口大師堂 (本河内)   
51 本河内町 山の神堂 (本河内2丁目16-41)   
52 岡部大師堂 (江平1丁目32-1 奥ノ院霊泉寺内)   
53 界町阿弥陀堂  (界)   
54 護光院 (日の出町)   
55 出来大工町不動堂 (出来大工町)   
56 夫婦川天寿庵 (夫婦川町)   
57 秋葉山杉田阿弥陀堂 (本河内)   
58 西坂町地蔵堂 (西坂町)   
59 高平町榎観音堂  (高平町)   
60 東山町遍照院  (東山町)   
61 子安大師堂 (本河内)   
62 稲田町工藤大師堂 (稲田町)   
63 上西山町上ノ切地蔵堂 (上西山町)   
64 八幡町阿弥陀堂 (八幡町)   
65 日向平観音堂 (木場町796-1)   
66 宿町高比良大師堂 (宿町)   
67 本河内小森観音堂 (本河内)   
68 大音寺別院本立軒 (本河内)   
69 西山町地蔵堂 (西山2丁目6-13)   
70 本河内町馬頭観音堂 (本河内)   
71 中川町横山地蔵堂 (中川)   
72 朝日山水ノ平大師堂  (芒塚町)   
73 天長山 大平寺 (浪の平町3-22)   
74 梁川町観音堂 (梁川町)   
75 草獄山 春徳禅寺 (夫婦川町)   
76 片淵町浦川観音堂 (片淵町)   
77 中川町地蔵堂 (中川2丁目4-7)   
78 東明山 興福禅寺  (寺町4-32)   
79 高野平観音堂 (本河内)   
80 桶屋町大師堂 (桶屋町)   
81 本河内町出来屋敷観音堂 (本河内)   
82 瑞光山 永昌寺 (玉園町4-60)   
83 坂本山王観音堂 (坂本)   
84 出雲町橋本不動堂 (出雲)   
85 桜馬場町観音堂 (桜馬場)   
86 大鳥町鳥居大師堂 (大鳥町)   
87 立山町地蔵堂 (立山)   
88 東雲山 浄安寺 (寺町5-14) 

実はこの他にも番外で 
大谷山 大光寺  (鍛冶屋町)    
山口大師堂 (上小島)    
一の瀬無縁塔 (本河内2丁目1番)    
田川宅  (長崎市)
なるものも選定されているのですが・・・「田川宅」って何でしょうね 

長崎西国三十三ヶ所・第1番霊場 清水寺

前の記事では「長崎四国八十八ヵ所霊場」として「長崎山 清水寺」を書きましたが、ここは「長崎西国三十三ヶ所霊場」の第1番札所でもあるのです

清水寺03
本殿の裏に回ると派手な色をした廟がありますが

清水寺2013・05-3
ここに祀られているのが如意観音で「長崎西国一番」の文字が見えます
ちなみに清水寺のご本尊は開祖である慶順僧都が京都清水寺より奉持してきたといわれる「千手観音」です

清水寺10-3
その脇にある石段を上がると

清水寺2013・06
先ず目に付くのは「瑞光石」と名づけられた巨石
お寺のHPによると
寺院建立の達成を千手観音に祈願していた慶順僧都が、東の方角に白く輝く雲のようなものが立ち昇るのを発見。不思議な場所で光を発していた大石が、現在も本堂の裏手に残されています。慶順僧都により瑞光石と名付けられ、清水寺を開いた後も光を放っていましたが、第四代瑞桂が「瑞光明」の文字を刻んだ後、光らなくなったと伝えられています
と紹介されています

清水寺03-5
これはその先にある石仏群の以前の光景ですが

清水寺2013・06-2

清水寺2013・06-3
現在赤い涎掛けは外されて新たに説明板が設置されています

清水寺10-1

清水寺03-3
石段を下り再び本堂の裏手を進むとこちらにもいろんな石仏が並んでいます

第16番・長崎山 清水寺

長崎市鍛冶屋町8-43

ビール電車に乗ったら参加されていた方から「最近更新していませんね」と指摘されました^^;

「清水寺」というとほとんどの人が京都の「清水の舞台から飛び降りる」清水寺を思い浮かべるでしょうが、長崎市民にとってはここ「清水さん」を指します

清水寺2013・01
石門をはじめ石だらけの外観です

清水寺2013・01-2
ここは大師堂・・・宝暦10年(1760)に建立された大師堂は、木造瓦葺・単層入母屋造・三十三坪の畳敷きの建物だとか

清水寺2013・01-3
そしてこれが5年をかけて大改装された後に国の重要文化財に指定された本堂です
お寺のHPによると
「建物全体を解体し行われた修理では、調査検証も実施され長崎清水寺の本堂が非常に特徴のある建物であることが確認されました。中でも、周囲を開放する本堂の形や、仏堂を彩る絵様のモダンなデザインなど、伝統的な日本様式に最先端の中国様式の多くが織り交ぜられていることは他の仏堂には見られないもの
」だそうです

清水寺05-2
この鐘楼にある梵鐘は長崎最古だそうで長崎市指定文化財になっています

清水寺2013・04
石段を下ったところにあるのは

清水寺2013・04-2
有名な「奇縁氷人石」・・・江戸時代には迷子探しや男女の縁結びに役立てたとされています

清水寺2013・04-3
その奥にある「聖天堂」ですがご本尊は夫婦和合の神として名高い「歓喜天」だそうです・・・残念ながら秘仏なので一般に公開はされていません

清水寺2013・04-5
でも奉納されている大根は何でしょう?

清水寺2013・04-6
これはその聖天宮の片隅に鎮座している「びんつる(賓頭盧)さん」です

清水寺04
建物の一番下にいつもの案内板はあるのですが「八十八ヵ所霊場」の看板が無いなと思っていると

清水寺2013・03-4
何とお札などを販売しているところの奥に置かれていました・・・あらためてここが「長崎四国八十八ヵ所霊場第16番札所」の「長崎山 清水寺」です

清水寺2013・03-3
そのすぐ近くにあった「百八観音霊場」とは今まであまり聞いたことがありませんね

清水寺2013・03-2
何でも今年の4月に従来あった「中国観音霊場、四国三十三観音霊場、九州西国霊場」の3霊場が手を結び「日本で最初の百八観音霊場」になったそうですね

清水寺の記事は次にも続きます^^;
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